HIVに感染しない人 感染しても平気な人 完治した人

HIVに感染しない人 エイズを発症しない人 HIVが完治した人

HIVに感染しない人、エイズを発症しない人、HIVが完治した人

危険な性行為などをおこなってもHIVに感染せず陽性にならない人、HIVに感染してもエイズにならない人、HIVが完治した人をご紹介します。

 

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HIVに感染しない人とHIVの進行が遅い人

 

HIVはCD4からT細胞に侵入しますが、その際にCCR5というタンパク質を利用します。
このCCR5の中の32塩基という部分の欠損がホモ接合型で存在する人をCCR5△32といい、HIVが感染しないことが分かっています。

 

欧州では人口の1%がこのような変異を持っていると言われていますが、日本人にどの位の割合で存在するのかは不明です。

 

ホモ接合型とは対立遺伝子(遺伝子は2つ対になっている)の両方共が揃っていることをいい、一つだけの場合をヘテロ接合型といいます。

32塩基の欠損がホモ接合型であるということはCCR5というHIVにとってのCD4陽性T細胞への侵入口が2つとも塞がれていることを意味します。

 

32塩基の欠損がヘテロ接合型の人はヨーロッパで約14%いると言われています。
この人達はCD4陽性T細胞への侵入口が一つだけなので、HIVに感染はしますが通常の人よりHIVの進行が遅くエイズ発症までに時間がかかるということになります。

 

CD4、CD4陽性T細胞について

 

ストップエイズ

HIVに感染してもエイズを発症しない人がいる

 

300人に1人という割合でHIVに感染してもエイズを発症しない人がいます。(ヨーロッパでは100人に1人とも言われています。)

 

この人達をHIVエリートコントローラーといいます。また、ウイルス血症(ウイルスが血液中に侵入している状態)となっている人にもエリートコントローラーがいて、治療なしでHIVを抑制できます。

 

ただしウイルス血症のエリートコントローラーの中には数十年間ウイルスを抑制した後、突然エイズを発症することがあります。

 

エリートコントローラーはHLA(Human Leukocyte Antigen:ヒト白血球抗原)の型の一つで遺伝的に決まります。

 

エリートコントローラーは特殊な抗原提示(外敵の情報をT細胞に知らせる仕組み)によりHIVに対する反応が速く、ウイルスが増殖する前に感染したCD4陽性T細胞を殺すことができます。

(HIVに感染したT細胞を破壊するのはキラーT細胞と呼ばれる抗原提示を受けて活性化したT細胞の実働部隊です。キラーT細胞の大部分はCD8陽性T細胞と呼ばれるものです。これは普通の人も同様です。)

 

ただしエリートコントローラーは自己免疫疾患系の病気にかかりやすい傾向にあるようです。

 

HIVが完治した人

 

公式にHIV陽性からHIVが完治したと認められ名前も公表している人にドイツのベルリンで治療を行ったアメリカ人のティモシー・ブラウンさんという男性がいます。

 

ティモシーさんは同性愛者で当時の恋人との性行為によりHIVに感染しました。
その後さらに白血病を発症したのですが、ティモシーさんの主治医はこの白血病の治療に乗じてティモシーさんのHIVも一緒に治してしまおうと考えました。

 

その方法は幹細胞移植です。これは白血病で死を待つだけになってしまった人に行われる最後の手段でもありますが、主治医が考えた方法はHIVに感染しないCCR5△32を持つ人の幹細胞を移植するというものです。

 

移植のドナー探しはHLAの型が一致する人に加えCCR5△32を持つ人でなければいけないので困難を極めましたが、無事ドナーが見つかり手術が行われました。

 

目論見通りHIVの増殖が治まったものの白血病は再発してしまい、二度目の移植手術を受け現在に至ります。
この間謎の脳障害による手術を受けるなどHIV完治の過程は簡単なものではありませんでした。

 

では、ドナーさえ見つかればHIVは完治させることができるのでしょうか?
答えはノーです。

 

幹細胞移植はリスクが高く、移植の際や移植後に死亡してしまうことも少なくありません。
抗HIV療法によりエイズ発症をかなり遅らせることができる現在、リスクを天秤にかけた場合HIV陽性だけで幹細胞移植を受けるのはリスクが高すぎるのです。

 

また、ティモシーさんは元々CCR5の32塩基欠損がヘテロ接合型というHIVに比較的強い遺伝子を持っていました。
このことも完治に有利に働いたとする見方もあり、同じような完治者が現れてこないのが現状です。

 

 

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